Y.Graceの記録

主に水槽日記、ときどきエンジニア生活の話。のんびり更新。

繁殖ふりかえり

卵の状態で年を越して1月上旬に孵った稚魚たちが、先日ようやく親水槽に合流を果たした。
めだかを飼い始めて最初の繁殖はこれでひと段落したと言って良さそうなので、少しはエンジニアらしく、KPTの形で振り返ってみる。
(iOS話もしたためてはいるのだがなかなかまとまらなくて……)

Keep

ゾウリムシ

これは非常に万能で役に立った。

スポイトで水槽に適量放り込んでおくだけで良く、粉のえさのようにあげ過ぎを気にすることもない(もちろん限度はある)。
これのおかげで、日中えさをあげられない我が家でも多くの針子たちが生き延びてくれた。
稚魚の他にも、ボスめだかにえさを独占されてお腹を空かせていた大人のめだかにこっそり食べてもらうものとしても役立った。

米の研ぎ汁だけで簡単に殖やせて維持も簡単なので、育てておいて損はない。
猛烈に臭いという痛い欠点はあるが、口の狭い容器にそっと蓋を置いておくくらいなら部屋に置いていてもそれほど気にならなかった。
与えるときにはどうしても臭うのでそのときは仕方ない、むせる。

培養容器はペットボトルのほかに、チャームで水草ポットとして売られていたパスタ入れのような容器も使っている。
この容器は円筒形をしているぶんペットボトルよりも足し水がし易く、けっこう扱いやすい。

メダカバイコム

バイコムシリーズのメダカ向けモデル。
今回稚魚水槽で初めて使ったのだが、キャップで測って入れるだけのこいつは非常に使いやすく、効果も実感できた。
稼働後間もないスポンジフィルターとバイオろ材をセットしたばかりのスペースパワーフィットプラスを併用した環境に投入したところ、数日で亜硝酸が出なくなり、硝酸塩の増加もかなり緩やかで、減ったぶんの足し水と掃除のみで基本的に水換えは不要の環境ができた。
(稚魚6匹に対して約7Lのプラケースを用いたので水量の余裕も関係あったとは思う)

毛糸の産卵床

市販のスポンジ製の産卵床をなかなか使ってくれず、結局そのへんに落として「卵?どっかやっちゃったー」とお母さんめだかが言うので、茶色の毛糸を使って自作してみた。
目指したのはホテイアオイの根である。
ちょっと長すぎて存在感がありすぎたのだが、ちゃんと使ってくれた。
これを使い始めてからやっと採卵できるようになった。
この色は使わないなあと余らせていた糸だったので、使い道が見つかってありがたい。

なかなか良い出来では?!とおもっていた

浮かべてみるとまるでタコ…………

でかいスポイト

GEXから出ている、めだかの稚魚育成用にという触れ込みのでかいスポイト。
ほんとうにでかいのでけっこう扱いは難しいのだが、卵をそーっと移動したりするにはこのくらいの太さが良い。
また水槽の底掃除に大変便利な大きさだった。
便利なのだが扱いはほんとうに難しい。
吸い込んだあと先の方からどうしても少しこぼすので、卵を運ぶときは吸い込んだらすぐに反対側の手で先を塞ぐようにして持つことでなんとかした。
卵だからそうしたが、ゴミを捨てるときにはあまりやりたくないものである……。


Problem

投げ込み式フィルター

わかってた……わかってたはずなのだ、稚魚に投げ込み式はいかんというのは。

最初に使っていたプラケースは深さが足りず、手持ちのスポンジフィルターが設置できなかった。
まだ針子と言えば針子だが隙間に対してギリギリくらいの大きさにはなっているから、水作エイトコアミニくらいなら大丈夫だろう!と油断した。
エアレーションもしていたから、そのエアストーンがぶくぶくに変わるだけで問題ないと思っていたのだ。
大問題だった。
せっかくゾウリムシのおかげで生き延びていた針子たちの半数近くが吸い込まれて亡くなった。 申し訳ないことをしてしまった……。


Try

最初から大きなプラケースで孵化させる

もうこうして言葉にしてしまうと当然なのだが、最初からスポンジフィルターを設置できる大きさのプラケースを用いるべき。

ただ無精卵でないかどうか・発眼しているかどうか見極めるには小さい容器が見やすかったので、採卵したらまず見やすい容器に取り分けて数日観察した後、発眼を確認できたらスポンジフィルターを稼働させたプラケースにでかいスポイトでそーっと移動するのが良さそうだと思った。


一番やらかしたのはとにかくフィルター吸い込み事件だったと思う……
それでもなんとか6匹の稚魚が幼魚まで育ってくれている。
大変ではあったがやはりこれも醍醐味だよなあと実感したので、殖やしていきたいと思ったし、今後めだか以外の魚も飼うとしたら水槽で繁殖できる種類を選ぶと思う。
それには現在の27cmキューブ水槽では小さすぎるので、今年の目標は実に『45cm水槽立ち上げ』である。
現在絶賛準備中。